でんわ
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皮膚がんの治療

Treatments for malignant skin tumor

皮膚悪性腫瘍(皮膚がん)とは

皮膚悪性腫瘍(皮膚がん)には主に、基底細胞癌、有棘細胞癌、悪性黒色腫(メラノーマ)、Bowen病、日光角化症などがあります。
皮膚のできものの中には、一見すると「ほくろ」「いぼ」「傷」のように見えても、皮膚癌やその前段階の病変が隠れていることがあります。
当院では、皮膚科・形成外科の観点から診察を行い、ダーモスコピーなどを用いて悪性の可能性を評価します。必要に応じて皮膚生検や腫瘍切除を行い、採取した組織を病理組織検査に提出して病理診断専門医に診て頂き、確定診断を行います。

ダーモスコピーカメラ

病変部を拡大して観察することが可能となります。

このような症状はぜひ当院へご相談ください

次のような皮膚症状がある場合は、一度皮膚科での診察をおすすめします。

  • 最近急に大きくなってきたほくろ・できもの
  • 色や形が変化してきたほくろ
  • 左右非対称で形がいびつな黒い病変
  • 黒・茶・赤など色調が不均一な病変
  • 出血を繰り返すできもの
  • かさぶたになっても何度も繰り返す病変
  • 数週間〜数か月経っても治らない傷
  • 徐々に大きくなっている赤いできもの
  • 表面が硬く盛り上がってきた病変
  • 「いぼ」と思っていたものが急に変化してきた

皮膚がんの手術

皮膚悪性腫瘍では、病変そのものだけではなく、腫瘍の種類に応じて周囲に適切な切除範囲(マージン)を確保して切除することが重要です。
当院では、病変の種類、大きさ、発生部位、患者さんの全身状態などを考慮して治療方針を決定します。
比較的小さな病変では、局所麻酔下で切除し、そのまま縫合できる場合があります。
一方、切除後の皮膚欠損が大きく単純縫合が難しい場合には、病変や部位に応じて局所皮弁や植皮などの再建方法を検討します。

症例①基底細胞癌


径3mm大色素性病変です。本人はほくろ除去希望で来院
ダーモスコピーで基底細胞癌を疑い即日手術しました。

症例①術後3ヶ月後


病理診断は基底細胞癌でした。病理組織検査では切除断端に腫瘍を認めず、完全切除と判断しました。現在も半年に1回再発確認目的に当院受診されています。
 

症例②有棘細胞癌


径10mm大の痂皮形成伴う堤防状に隆起した腫瘤性病変です。本人はいぼだと思っていたと。
ダーモスコピーで有棘細胞癌を疑い外科的切除を行いました。

症例②術後2週間後


病理診断は有棘細胞癌でした。病理組織検査では切除断端に腫瘍を認めず、完全切除と判断しました。現在も半年に1回再発確認目的に当院受診されています。
 

症例③有棘細胞癌


高齢女性の左頬に急速に増大した病変、有棘細胞癌かケラトアカントーマを疑い全切除しました。

症例③術後2週間後抜糸時


病理診断は有棘細胞癌でした。病理組織検査では切除断端に腫瘍を認めず、完全切除と判断しました。 局所再発やリンパ節転移を起こさないか定期的に当院通院中です。
 

症例④基底細胞癌


右こめかみのほくろが徐々に増大すると主訴で来院、ダーモスコピーで基底細胞癌と診断しました。全切除しました。

症例④術後2週間後抜糸時


病理診断は基底細胞癌でした。病理組織検査では切除断端に腫瘍を認めず、完全切除と判断しました。創縁も内反して凹まないよう、真皮縫合と表皮縫合の2層で丁寧に縫合しました。
 

症例⑤基底細胞癌

高齢男性の左鼻翼部のいぼが大きくなってきたと来院、ダーモスコピーで基底細胞癌と診断し全切除しました。
症例⑥基底細胞癌

頭頂部に長年あった脂腺母斑の色調が変化してきて来院、ダーモスコピーで基底細胞癌と診断し全切除しました。
 

高次医療機関への紹介が必要な場合

すべての皮膚悪性腫瘍を当院で手術するわけではありません。
例えば、
悪性黒色腫(メラノーマ)が疑われる場合
進行した皮膚悪性腫瘍
リンパ節転移が疑われる場合
大規模な再建手術が必要な場合
全身麻酔が必要な場合
薬物療法や放射線治療などを含めた集学的治療が必要な場合
などは、高次医療機関での精査・治療が適切と判断することがあります。
その場合には、病状に応じて専門医療機関へご紹介します。

皮膚がんの代表的な種類

基底細胞癌

皮膚がんの代表的なものの一つです。顔面、特に鼻やまぶた周囲などに生じることがあります。
黒色〜黒褐色のほくろのように見えたり、表面が潰瘍になって出血を繰り返したりすることがあります。
転移することは比較的まれですが、放置すると周囲の組織へ徐々に浸潤するため、適切な診断・治療が必要です。

有棘細胞癌

皮膚表面から発生する悪性腫瘍で、赤く盛り上がったできもの、硬いしこり、潰瘍などとしてみられることがあります。
リンパ節などへ転移する可能性があるため、治療後もリンパ節転移を起こしていないか、定期的にエコーや触診を行う事が重要です。
腫瘍の大きさ・深さ・発生部位・病理組織型などから転移リスクが高いと判断される場合には、専門医療機関へ速やかにご紹介します。

悪性黒色腫(メラノーマ)

色素を作るメラノサイトから発生する悪性腫瘍です。
一般的なほくろとの鑑別が重要で、形の左右非対称、境界の不整、色調の不均一、大きさや形の変化などが診断の手がかりになります。
疑わしい場合には、当院では原則手術は行わずに速やかに専門医療機関へ紹介します。

Bowen病

表皮内にとどまっている段階の有棘細胞癌で、赤色〜褐色のカサカサした病変としてみられることがあります。
湿疹や乾癬などに似ている場合があり、長期間外用治療しても治らない皮疹では生検による診断が必要になることがあります。

日光角化症

長期間にわたって紫外線を浴びた皮膚に生じることが多い病変です。
顔面や頭部、手の甲などに、赤くザラザラした皮疹として現れることがあります。
一部は有棘細胞癌へ進展する可能性があるため、病変の状態に応じて治療を行います。

料金

  • 3割負担の時の支払い額になります。
  • 下記料金以外にも初診料、再診料、処方料、薬剤料がかかります。
  • クレジットカードがご使用いただけます。
皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除)3割負担の場合

約35,000円〜40,000円

皮膚悪性腫瘍手術の留意点

予約の要否 初診は診察予約で番号をお取りになりご来院ください。
施術日 即日もしくは別日
施術時間 30分〜1時間 
ダウンタイム 1週間~10日 
抜糸 あり(1〜2週間後に抜糸)
通院回数 2〜3回(当日/抜糸日)
持続性 ★★★
コンタクトレンズ -
洗顔 当日から可能
シャワー 当日から可能 
入浴 当日から可能 
メイク -

合併症・副作用

感染

細菌による炎症

縫合不全

まれに何らかの原因で、縫合がとれてしまうことがあります。

傷跡の赤み

傷跡に赤みが見られることがありますが、数ヶ月で目立たなくなります。

肥厚性瘢痕(ケロイド)

傷跡の中でも、膨らみや硬さが強いものです。原因は、遺伝性のため術前には防御することができません。ただし、治療法があります。

痛み

数日で治まります。痛み止めを処方いたします。

傷のくぼみや引きつれ

傷跡に凹みが残ったり、引きつれが起こる場合があります。その場合、修正手術が可能です。

Q&A

Q.ほくろが大きくなってきました。皮膚がんでしょうか?

A. 大きくなったからといって必ずしも皮膚がんとは限りません。しかし、短期間での増大、形や色の変化、出血などがある場合には診察をおすすめします。当院では必要に応じてダーモスコピーによる評価を行います。

Q. 皮膚がんかどうか、その日に分かりますか?

A.診察やダーモスコピーである程度推測できる場合がありますが、確定診断には病理組織検査が必要になることがあります。その場合は皮膚生検や切除を行い、採取した組織を病理検査に提出します。

Q. 初診当日に手術できますか?

A. 病変の状態や手術内容、当日の診療状況などによっては対応できる場合があります。一方、悪性腫瘍が疑われる場合には、診断や治療計画を優先し、まず生検を行うこともあります。

Q. 手術は健康保険が使えますか?

A. 医学的に必要と判断される皮膚悪性腫瘍の検査・手術は、原則として健康保険の対象となります。実際の費用は病変の大きさ、部位、手術方法、病理検査などによって異なります。

Q.足の裏にほくろがあります。悪性黒色腫(メラノーマ)でしょうか?

A.足の裏にほくろがあるからといって、必ずしも悪性黒色腫(メラノーマ)というわけではありません。足の裏にも良性のほくろ(色素性母斑)はよくみられます。
ただし、日本人では悪性黒色腫が足の裏や手のひら、爪などに発生するタイプ(末端黒子型)も重要です。そのため、足の裏に新しく黒い病変ができた場合や、以前からあるほくろの大きさ・形・色が変化してきた場合には、一度皮膚科での診察をおすすめします。
当院ではダーモスコピーを用いて、肉眼では確認しにくい色素の分布や模様を詳しく観察します。足の裏では、皮膚の溝と丘のどちらに色素が分布しているかなど、掌蹠病変特有のダーモスコピー所見も診断の参考になります。
診察やダーモスコピーで悪性が疑われる場合には、病変の状態に応じて病理組織検査や専門医療機関への紹介を検討します。

Q. 足の裏のほくろは予防的に切除した方がよいですか?

A.良性と判断されるほくろを、メラノーマ予防のためだけに一律に切除する必要はありません。
ダーモスコピー所見などから良性と考えられる場合には、経過観察が可能です。一方、悪性を否定できない場合や経時的な変化がみられる場合には、病理組織検査を目的として切除などを検討します。

Q. 爪に黒い線があります。これもメラノーマの可能性がありますか?

A.爪の黒い線(爪甲色素線条)には、ほくろ、外傷、薬剤などさまざまな原因があり、すべてがメラノーマというわけではありません。
ただし、黒い線が徐々に太くなる、色調が不均一になる、爪の周囲の皮膚にまで色素が広がるなどの変化がある場合には、爪部悪性黒色腫との鑑別が必要になります。気になる変化がある場合には早めに皮膚科へご相談ください。